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ハラスメント ブログ

【ハラスメント】パワハラ 行為者心理を考える

パワーハラスメントの問題があり、ご支援している会社があります。

ほんの一部分になりますが、この会社の事例を通して行為者心理を考えてみたいと思います。

2022年4月からパワーハラスメント防止措置が中小企業にも義務づけられていますので真剣に取り組み始めている経営者の方は多いですね。

本日のテーマ 

パワハラ 行為者心理を考える


その会社の社長さんから

これまでの研修で、
 ハラスメントとは何かを学び
 感情のコントロールの方法を学び
 自己理解も深まり
成果が出てきているとのこと。

嬉しいお知らせではありますが、なかにはなかなか思い通りに育ってくれない社員もいます。

その社員さんは、仕事ができる能力の高い方で、社長さんの期待は大きく
やがては管理職の道を歩んでもらいたいと、切に願っておられます。


そして今がそのターニングポイント、正念場と踏んでおられるんです。


その社員さんの発言の一例ですが、
自分が認めていない社員が褒められるのを見ると、
 「でも、××のところあるよね!」
と、欠点を指摘してけなすらしいのです。

長所を素直に認めることができない。

そういった一面も含めてこの状態では管理職にするわけにはいかないと、思っておられるわけです。

なぜ、このような発言をしてしまうのか!

実は根が深そうです。

その方には強いコンプレックスを持っておられるところがあり、自己肯定感が低いらしいのです。

そのような背景が影響しているのか

自分が認めていない社員が褒めらると心がざわつきパワハラ的な言動をしてしまうようです。

他の人たちにも自分と同じように感じてほしいと思っているのでしょう。 

複雑な心理状態ですね。

一言では言い表せない「不安」や「怯え」「嫉妬」いろんな感情が混ざっていそうです。

大切なのは現実との向き合い方
変えることのできない現状を受け入れる
現状の何かを受け入れた時、次の世界が広がる


言うは易し 行うは難し

ではありますが・・・

ある方からのステキなお話をご紹介しましょう。

変えようのない現実を受け入れる以外には、コンプレックスを乗り越えられない。

そんな心持ちになってはじめて、心が解き放たれコンプレックスが消える。

このままの自分でいいんだ。

自分の存在を価値あるものとして認めることができると、ありのままの自分を愛することができる。他人も愛することができるようになる。

変わることは可能なのです!

そうなれば、その社員さんのハラスメントも影を潜めることでしょう。

肯定的意図を理解する


ネガティブな言動の裏には何かしらの肯定的意図があります。

じっくり社員さんの話をお聴きする時間が必要ですね。

そうすることで、何を守りたいのか

本当はどうなりたいのか

視点を変えていただく必要があります。

しっかり自分を見つめ直すのには勇気がいります。

そのために伴走するのが、カウンセラーの役目。

行動変容は、自力ではなかなかできないものです。

ハラスメントは被害者のメンタルに目がいきがちですがハラスメントを無くすためには行為者の心に寄り添っていくことも大切です。

自分の思いを正しく相手に伝えることができるように、さらに自己理解・他者理解を深めるために次回は、アサーションスキルの研修を実施します。

皆さまの周りに
ネガティブ発言をされる方が
おられましたら

その発言の背景にある
肯定的意図に
意識を向けてみましょう!



今回のようなケース、心理職の方にとっては非常に気掛かりかもしれませんね。

もし、同じような経験をしたことがおありでしたら、どのようにして職場環境を改善してこられたか情報共有をしていきたいです!



それでは
今日もワクワク
楽しい1日をお過ごしくださいね!!


最後までお読みくださり
ありがとうございました♪

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