◆チーム編◆ヒント6:コミュニケーションの土台ができれば、新たなリーダーが生まれる
【ご質問】
★あなたが考える「風通し」について、ご質問です。
その1) 「風通しがいい」とは、どういう状態ですか?
その2) 人間関係が良いチームと悪いチームでは、
どちらがミーティングの回数が多いと思いますか?
その3) 風通しを良くするために取組んだことで
うまくいったことを思い出してみましょう。
なぜうまくいったのですか?
【ポイント】
お客様と長期にわたって併走しておりますと、
組織は生き物だなと感じることが多いです。
最初に必ず組織図を拝見するのですが、
む・む・む
これでいいのかしら、と感じることがあります。
初めて管理職の方々とお会いした時に
なぜ、この方が管理職??
中にはしんどそうな方がおられ
組織の体制とバランスがとれていない時もあります。
実は、外から見ると良く分かるものなのです。
そして研修を重ねるうちに、半年もすると
組織のパワーバランスが変わってきます。
能力や適材適所が明確になってくるからです。
伸びるか伸びないかを分けるポイントのひとつは、
育成方法を対話重視に切り替えることができるか否かです。
一昔前は「言われた通りに黙ってやってろ」
と、言われたことを指示通りに出来る人が評価されてきました。
同時に、言いたいことが言えない風土もありました。
そのように、育てられてきた管理職は
新たな育成方法を学ばなければなりません。
ある意味、気の毒です。
今は、このような上意下達だけでは、
生き残っていくことができない時代になっています。
が、自分が正しいと信じている
自分が育てられたやり方を
なかなか捨てることができないものなのですね。
実際、顧問先の社長さんから
「そんな甘いことではダメですよ。
先生! もっと、怒って下さい!」
と、リクエストをいただくこともあります。
自分だったら、この場面では怒るという
セオリーがあり、その通りにやってもらうと
胸がスーッとするのだと思います。
だから、うまくいっていないわけなのですが・・・
もちろん、叱らなければならない場面もあります。
私自身、本当に自分が成長したと感じるのは、
叱られた時の方が多いです。
コミュニケーションの土台ができるということは
風通しが良いということ。
いい情報だけでなく
ミスやクレームなどの悪い情報も
どちらも共有できている状態。
叱られることも必要だという認識も
共有できています。
役職や年齢にかかわらず
言いたいことが言える。
声の大きい人に左右されない
権力のある人に忖度不要。
今までお伝えしてきたことになります。
このような風土であれば、
日ごろのコミュニケーションも頻繁で
ミーティングをする必要性も
減っていきますね。
そして心理的安全性が担保されていますから
非難や拒絶の不安なく発言できるので、
いろんな視点から意見がでるようになり
知恵が生まれてきます。
みんなの意見を取り入れて計画を立てることが
当たり前になってくるわけです。
いじめなどのハラスメントも減っていきす。
結果として
声の大きかった人
自分の意見を無理やり通そうとする人は
実際のところやりづらくなってきます。
周りの見る目も変わってきます。
今までのように、自分の感情のままに怒鳴ったり
するような行為を抑えるようになります。
そこで一皮むける方は
人の意見を聞くことで、
自分一人では考えつかなかったような
ひらめきが生まれることを実感し、
対話の大切さに気づいてくれます。
こうやって、
一昔前の育成方法にありがちな
力で抑えていたリーダーがなりを潜め
メンバーを尊重し
対話という切口で力を発揮する人物が
着目されるようになります。
そのようなリーダーは
自然と周りから信頼されるようになり、
そのリーダーを手本にして、
チームでの関わり方を学ぼうとするメンバーも生まれます。
パワーバランスが変わっていきます。
新しいリーダーの本領発揮です。
誰しもが、自分の仕事について
「こーしたい、あーしたい」と、
いろいろと考えていることがあるものです。
それを押さえつけられていたのです。
どうせ、言ったところで何も変わらないし
というあきらめの気持ちがあったかもしれません。
風通しがよくなることで、
新たなリーダーが生まれ
組織の体制が変わっていきました。
と、同時に業績も上がっていきましたね。
現代社会は、かつての日本の美徳とも言える
以心伝心
おれの背中を見て育て
阿吽の呼吸
などの「察しの文化」は通用しません。
相手を尊重し、
伝わるコミュニケーションをとれるチームが
結果を出すことができる
ということですね。
★ 風通しが良くなると、結果をだせる最適な組織体制を作れる ★
ご意見やご質問などございましたら、お気軽にお寄せください♪♪
感想などいただけますと、とても嬉しいです。
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