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強い組織をつくる 実践25のヒント便り

管理職のメンタルヘルス対策で、業績があがる!

◆管理職編◆ヒント1:メンバーが抱えるストレスに早く気づき、対応できるようになろう

【ご質問】

「私は、部下がうつ病の診断書をもってくるまで
  部下の不調に気づくことができなかった・・・
  どうしたら、気づけたのですか・・・   」
 と、肩を落として相談にこられる管理職の方がおられます。

★それでは、あなたのチームのメンタルヘルス対策についておたずねします。

 その1) メンバーの不調をどのようにして把握しておられますか?

 その2) メンバーの不調を感じたら、どのような対応をしておられますか?

 その3) メンバーのメンタルヘルス対策について、日ごろから心掛けておられることは?



【ポイント】

メンタル不調者が発生し、休職や退職ということになると
どのような影響が出ると思われますか?

・経済的損失が非常に大きい
  年収500万円の従業員が1年間休業した場合の損失額は
  年間1500万円になる、という試算もあります。

・周りのメンバーに与える影響も大きい
  モチベーションの低下
  仕事にしわ寄せが発生する

等々、何一ついいことはありません。

影響はこの限りではないですが、
ここでは、これくらいにしておきます。

このように、さまざまな影響がでることを
ご存じない管理職の方がおられます。

悪影響の範囲は広いことを
知っておいていただきたいですね。

なので、
メンタル不調を発生させない!
 「未然の防止
が、極めて重要になってきます。

 

そのために、本の中では
部下のメンタル不調への早期発見、早期対応が大切
ということをお伝えしました。

では、早期発見のためにできることは何か?
本の中でもお伝えしていますが、

いつもと違う」に早く気づくことができる

これが大事でしたね。

「いつもと違う」様子に気づくために注意することがあります。

まず、他の人との比較ではありません。
その方自身の特徴を押さえ、
変化をとらえることになります。
その方の「素」の状態と比較するということですね。

違いに気づくためには
常日頃から、部下をよく観察していないと
変化をとらえることができない
ということになりますね。

できれば、
朝の挨拶だけで、その人の状態がわかる!
というように、なりたいものです。

ある会社の数ある工場の中でも
ダントツに業績のいい工場の工場長がやっていることを
ご紹介しましょう。

毎朝、工場の玄関口ですべての社員に
「おはよう」のハイタッチをしておられ
ちょっと様子がおかしいなと感じた社員には
必ず後で声をかけて、対応しておられます。

素晴らしい工場長ですね。

実は、メンタルヘルス対策は
「挨拶に始まって、挨拶に終わる」といわれるらい
挨拶は大切なんですよ。

もちろん、この工場長の
「目配り・気配り・心配り」は
朝の挨拶だけではなさそうだ、
と容易に想像できますね。

この工場長のように
職場のメンタルヘルス対策のキーパーソンは
管理職なのです。

では、
ストレスは悪いものなのでしょうか?

心理学者 ハンス・セリエ博士はこうおっしゃっています。

ストレスは人生のスパイスだ。」 

ストレスという適度なスパイスがあるからこそ、
私たちは人生をよりよく料理でき、
自分を向上させながら生きていける。

こんなふうに、チームのみんなが
ストレスと上手くつきあうことができれば
最高ですね。

そのために、管理職としてなにができるか、
考えてみましょう。

仕事量を減らしてやれば、ストレスが軽減されるのか
実は、問題は仕事量だけではないのです。

部下がストレスと上手く付き合うことができるような対策として、
管理職が取り組めることを、

 【 仕事の与え方 】 
 【 サポート 】

この2点つの面からお伝えしますね。

【仕事の与え方】

やりがいを感じるのは
仕事はキツイ(=ストレスは発生する)けれども

・裁量権や自由度がある
・仕事の進め方、締切、優先順位などを自分で判断できる

など、自分のやりたいようにやれている時です。


同じ仕事でも、ストレスを感じるのは、
仕事はキツイ(=ストレスは発生する)うえに
自分のやりたいようにできないような場合です。

頑張ったことが、自分自身で決めたことか
これが大切になります。

同じキツイ仕事でも
仕事の与え方ひとつで、
感じるストレスも随分違ってくるものです。

もちろん、生産性にも影響を及ぼしますね。

【サポート】

相談できる人がいるか否か。

「孤立」は負荷の増大に弱くて
ストレス反応を引き起こしやすいのです。

サポートすることで
ストレスを低減させることができます。

上司や同僚などの職場の支援が低いと感じる者は、
高いと感じる者に比べて、
1.3から2.8倍うつ病発症リスクが高い
といわれています。

孤立させてはいけません。

高ストレスでメンタル不調気味の方は
分からないことを人に聞く、教えてもらうことを
時間を取ってもらうのが申し訳ないと思って
遠慮してしまう
とおっしゃる方が多いですね。

みんな忙しいし、迷惑かもしれない
と思って、ひとりで悩み、
分からないまま残業も増え、
最終的にトラブルに発展
という展開になってしまいがちです。

そのような状況に陥らないような
配慮が大事です。

よく観察していただいて
仕事が滞っている方には
こちらからアプローチしましょう。

どのようなアプローチが可能か
・知識・手段、情報、指導、研修の機会をあたえる
・慰めたり、励ましたりと、精神的な支えになる
などなど。

メンタルヘルス対策によって
生産性まで変わってくることを
ご理解いただけましたでしょうか。

管理職向けの職場のストレスマネジメント研修などでも
このような内容についてお伝えしています。



今回のポイント
 ・「いつもと違う」に気づく
 ・上司としての支援の在り方
   仕事の与え方
   サポートの在り方

メンタル不調の未然防止対策は
同時に部下の成長にもつながります。

さらに生産性もアップします。

いいことだらけですね。

最後に、部下のSOSは、
しばしば不快な言動や不適切な行動となって現れることもあります。

この場合、「これは何かのサインかも」という視点も持ってくださいね。

★ 管理職のメンタルヘルス対策で、業績があがる! ★

ご意見やご質問などございましたら、お気軽にお寄せください♪♪
感想などいただけますと、とても嬉しいです。


「こんな取組みでこんな効果が出ています」なども
披露していただけましたら、ありがたいです。  



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