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強い組織をつくる 実践25のヒント便り

部下との信頼関係は、愛と思いやりで深くなる

◆管理職編◆ヒント5:「部下がグッとくる言葉」を言える上司になる

【ご質問】

★あなたの理想の上司像は?

その1) モデリングしたい上司は誰ですか? 
      テレビや映画に登場する人でも構いませんよ。

その2) その方のどこが素晴らしいと感じますか?


その3) 徹底的にコピペするとしたら、どんなところですか? 


【ポイント】

今回は、サラリーマン時代に「ぐっときた上司」のお話を
お伝えしたいと思います。

かつての同僚が「強い組織をつくる」を読んでくれて、
「ぐっときた上司」の愛を感じた経験を
教えてくれました。

彼は、営業マンでした。

営業に異動してから何年後かに管理職になったのだけれど、
成績が上がらず、苦しんでいた時
ゴルフに誘ってくれたとのこと。

ラウンド中に、何気なく
「営業はな。あかん時はあかんねん。
 辛抱しとかなしゃーないねん。」
と言われた一言には、本当に救われた思いだったとのこと。

怖い顔して愛情たっぷりの言葉、今でも忘れない
と、言ってました。

別の男性管理職。
メンタル不調で休んでいた時に
ゴルフに誘ってもらったとのこと。

そして、「ラウンドしながら話をしているうちにふっきれた。」
と、話してくれたことがあります。

ぐっときた上司の愛情に触れていたのは
私だけではなかったのです。

おそらく、その他の社員も経験していることでしょう。

サラリーマン時代には良く分かっていなかったけれど、
組織づくりを伝える立場になった今だからわかる

「ぐっときた上司」の見習いたいところを
3つ、お伝えしましょう。


【 現場に足を運ぶ 】

しょっちゅうオフィースをぶらぶら歩いては
 「どや?」
と、皆に声をかけておられました。

入社したてのころは、
 またぶらぶらしてる
 暇なのかなぁ
と、同期の間でクスクス笑っていました。

ですが、
声をかけてもらって、本心では嬉しかったのです。

みんな、同じ気持ちだったようです。

「笑顔と雑談」は、大事という話をしましたよね。

まさに、その実践だったんだと、
今なら分かります。


【社員を本気で大切に思っている】

冒頭で、上司の愛情を感じた二人の同僚の話をしましたが、
それだけでも、社員を大切に思っておられたということが
ご理解いただけるのではと思います。

また、さらに、大変な局面では、
必ず救いの手を差し伸べてくださっていました。

私の苦い経験です。

阪神大震災の後、
ディスククラッシュ(記憶媒体が完璧に読み取れなくなった状態)したお客様がありました。

バックアップも戻りません。
つまり、コンピューターの中がまっさらになるという、最悪の状態でした。

私は、茫然自失状態。

特殊なシステムで、とりあえず翌日から稼働はできましたが、
データは戻さなければなりません。

当時の上司の方々のおかげで
メーカーにディスクを持ち込んで、かなりの部分を復旧してもらえました。

バックアップが戻らず、こっぴどく叱られるかと覚悟をしていましたが、
その時は、叱られることはありませんでした。

起こってしまったことは、もうどうしようもないですもんね。

現場の役割は、一刻も早く復旧すること
それが、最優先との判断だったと思います。

そして、落ち着いたころに
「これから、気を付けるように!」
と、一言いただきました。

事件勃発の時に、声を荒げて怒られたりしていたら
恐らくは、立ち直れない状態に陥ったかもしれません。

思いやりのある方でしたね。
いろいろ配慮してくださっていました。



【 反抗しても受け止めてくれる器の大きい方 】

私は記憶に残っていなかったのですが、
上司との会話の中で、
「それは、違います。○○○○です。」
のような、発言をしたらしいのです。

つまりは、上司の話に反論して自分の意見を主張した
というような構図になります。

あるとき、その話を持ち出されて
「あっ、こいつ! 骨があるなと思ったんや。」
と、逆に褒めていただけました。

手前味噌のような話しに聞こえてしまうかもしれませんが、
自分と真逆の意見を言われても
動じることもなく、受け止めてくださっていたのだ
ということに、今になって気づきました。

なかなか、出来ることではないかもしれません。

私自身が言いたいことを言えているということは、
上司を信頼していた証ですね。

上司のファンは多かったですよ。

その人となりに触れることができたのは、
サラリーマン時代の宝でもあり
今に続く財産となっています。


★ 部下との信頼関係は、愛と思いやりで深くなる ★



ご意見やご質問などございましたら、お気軽にお寄せください♪♪
感想などいただけますと、とても嬉しいです。


「こんな取組みでこんな効果が出ています」なども
披露していただけましたら、ありがたいです。  


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